この台風は、災害の少ない岡山の街を直撃した。
岡山市のど真ん中を通る一級河川『旭川』。
後楽園へ来られた方は判ると思うのですが、その横を流れていた川です。
その川が、もう少しで氾濫しそうであった。
この岡山に住んで40数年、ここまでの水位は初めてである。
この川には、放水路と呼ばれる百間川という、普段ほとんど水が流れない川があるのですが、旭川が一定の水位になれば、
そちらの百間川へ流れるように作られた人口の川である。
その百間川も、すごい水量の流れであった。
旭川が氾濫すれば、岡山市中心部はほとんどが水浸しになる大被害であった。
幸いにも大事に至らず、我々もほっといたしましたが、テレビに目を向けると、和歌山県周辺では大変な被害にあわれた様子。
那智勝浦町では、町長さんの娘さんとお母さんが4日の結納を前に水に流され不明だという。
どんな思いで結納の日を待っていただろう・・・・。
おそらく、お床にはおめでたい掛軸が飾られ、結納当日の衣装も整え、あらゆる段取りをおえて心待ちにしていたはずだ。
そんなことを考えると、私としては何ともやりきれない気持ちになる。
そのほかにも、たくさんの爪痕を残した台風12号だが、やはり、人間のわがままな振る舞いに、地球が悲痛な叫び声をあげているのだろうか。
自然との共生を本気で考え直さなければならない時代が来たようである。 |