結納式の席次では、基本的に家(父親)が主体となり上座に座ります。
仲人が上座に座ると結納品に背を向けることになりますから、最近では仲人がある場合、式中は一番下座に座り、式が終わったあと会食の時に上座へ移動する方法が一般的になっています。
また、席次は地方や家の考え方によって、様々に変化するものですから、ここに挙げる一般的な席次を基本として柔軟に対応するのがよいでしょう。
ここでは、一般的かつ基本的な席次である家(父親)主体の着席位置と、関東地方を中心にみられる本人主体の席次にわけて解説します。
■仲人あり・家(父親)主体席次
父親が上座に座り、続いて母、本人の順で着席します。
家と家との結びつきを大切にする地方では一般的な席次です。
本来、仲人は父親よりも上座に着席していましたが、結納品に背を向けてはいけないということで、結納式の間は一番下座へ着席します。
結納式が終了し、会食の時に、一番上座へ移動するとよいでしょう。
■仲人あり・本人主体席次
本人が上座に座り、続いて父、母の順で着席します。
本人同士の結びつきを重視する関東地方に多い席次ですが、最近では結婚に対する考え方の変化から各地でみられるようになってきました。
仲人は、結納式の間一番下座へ着席します。
結納式が終了し、会食の時に、一番上座へ移動するとよいでしょう
しきたりを重んじる場合は家(父親)主体、本人同士の結びつきを重んじる場合は本人主体の席次を選択するとよいでしょう。
結納の本などでは仲人の着席位置を結納品に背を向けた形で上座におくとしている場合があります。しかし、近年の結納に対する考え方やマナーの面から見ても、結納式中は下座に座っていただき、会食時に上座へ移動するという方法は全く問題なく、むしろ理にかなった方
法です。当店では上記の席次をお薦めしています。