さて、いよいよ結婚の日が近づいてきましたね。
二人が新婚生活を送るところへ、婚礼の荷物を運び入れることを「荷送り」といいます。
荷物は二人の新居へと運び入れますが、一旦実家へ荷送りをしてから改めて新居へ荷物を運ぶ方もいます。
それぞれの地域のしきたりや、家の方針などを考慮して最適な方法をとるとよいでしょう。
荷送り当日は、婚礼の荷物だけでなく、いろいろと持参するものがありますから、よく準備して忘れ物のないようにその日を迎えてください。
■荷送りの時期
一般的には挙式の2~3週間前の吉日の午前中に行われます。
しかし、地方によって、その方法や時期など、違いはありますので確認しておくとよいでしょう。
持参するもの1
■結納返しの品
一般的に、先方から頂戴した結納の品より控えめな品を用意し、袴料は結納金の約一割、家内喜多留(酒料)松魚料(肴料)は 半~同額をお返しします。すでに済まされた方は必要ありません。
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持参するもの2
■荷目録
嫁入り道具の品目が記されています。
箪笥(たんす)・鏡台・布団などといったものを記しますが、それ以外の細々としたものは「其の他調度品」に含めます。
結納屋さんでは毛筆手書きの荷目録を作成いたしますのでご利用下さい。
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持参するもの3
■男女紋入風呂敷/広蓋/ふくさ
目録や受書を渡す時に広蓋(ひろぶた)、袱紗(ふくさ)と呼ばれる道具を使って受け渡しをします。
一般的には、家紋(男性の場合)や女紋(女性の場合)を入れます。
これはその家の道具ですので先様に差し上げるものではありません。
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持参するもの4
■ご先祖様へのお土産/お線香
これから親戚同士のお付き合いが始まるのですから、先方のご先祖様を敬って御香を持参しましょう。
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持参するもの5
■ご家族の方へのお土産
男性のご家族へ、身の回り品などの小物類をお土産として持参します。これから細く長くお願いいたします、という意味を込めてベルトや長財布などを送るとよいでしょう。
持参するもの6
■高砂人形ケース
高砂人形を入れて新居に飾るためのケースです。特にいただいた結納品の中に高砂人形が
含まれていた場合は忘れずに用意してください。
人形の高さに合わせて各種用意しております。
人形ケースのページへ
Q.いただいた結納品や結納返しは荷送りのとき新居に持っていくのですか?
A.挙式までは実家の床の間に飾っておきます。どうしても場所をとって仕方がない場合は結納から1週間程飾って一度しまい、再度挙式前に飾り付けをしましょう。
挙式後、結納品のリメイクを行って記念の飾り物として持って行かれる方も多くいらっしゃいます。
Q.シナリオの通りに読めば大丈夫ですね?
A.どのシナリオが正解というわけではありませんので、ごく一般的に押さえておきたいポイントをふまえたものを公開しています。シナリオの通りでは味気ないと思えば、ご自分なりのお気持ちを添えた言葉を加えてもよいですし、要はお互いがお相手に対して礼の気持ちをもって口上を述べられれば、それが一番なのではないでしょうか。